会社の未来予想図を描こう！『10年ビジョン』のすすめ | 活動報告・お知らせ | 北海道中小企業家同友会函館支部｜中小企業の「学びあい」「援け合い」の場です

10年ビジョンとは、経営理念や経営資源に基づいて、自社の「ありたい姿」を魅力的な目標として具体的に描き出すものです。単なる数値目標ではなく、組織の個性や独自能力が発揮され、社員一人ひとりが共感できるビジョンであることが重要です。 10年ビジョンは、中期計画（3～5年）や短期計画（1年）よりも長い期間を見据え、変化を予測しながら柔軟に対応できるものでなければなりません。

10年ビジョンを策定するにあたっては、以下の要素を検討する必要があります。

・社会変化のリード: 10年後に社会や業界、市場がどのように変化しているかを予測し、自社がどのような立ち位置で事業領域やターゲット、技術・差別化要因を展開しているかを考えます。

・新たな価値の創造: 10年後に自社はどのような新しい価値を提供し、創造しているかを質的に検討します。

・自分たちの年齢構成、持つべきスキルや能力、行動様式、組織規模や集団のあり方: 10年後の経営者や社員がどのように働き、どのような姿になっているかを具体的に描きます。

これらの要素を検討することで、10年後の会社の役割や新たな価値の創造、自社の存在価値やプライドが明確になります。

10年後の会社のあり方を具体的に考えましょう。

・どんな会社にしたいか、どんな仕事をしていたいか: 10年後の市場変化やニーズに対応し、どのような商品・サービスを提供したいかを考えます。

・主要商品: 10年後にはどのような商品を提供していたいかを明確にします。

・売上金額、利益率、資本金: 10年後の定量的な目標を設定します。

これらの具体的な目標を持つことで、社員一人ひとりが目指すべき方向が明確になります。

10年後の経営者のリーダーシップについて考えます。

・10年後の年齢や経営スタイルはどのようになっているかをイメージします。

・10年後の社会貢献や地域社会との関わり方を明確にします。

経営者自身の成長と会社の成長をリンクさせることで、より魅力的なビジョンを描くことができます。

10年ビジョンは、単なる目標設定ではなく、組織全体が共有し共感できる「未来の設計図」です。社会変化を予測し、新たな価値を創造することで、持続的な成長を実現しましょう。さあ、未来への挑戦を始めましょう！